「洗車機で下回りって、本当にキレイになるの?」
こんな疑問を持ったことはありませんか?ボディやホイールはしっかり洗えても、シャーシやマフラー周り、タイヤハウスといった「下回り」の汚れまでは落ち切らないんじゃないか——そう感じている方も多いはずです。
結論から言うと、2026年現在の最新洗車機は「下回り」の洗浄に本気で取り組んでいます。 特にダイフクが2026年5月に発表し8月に発売を予定している新型「カミオン グレイト」や、乗用車向けの「トレウス ワイド」では、車両側面下部専用のブラシや高圧洗浄機能が新たに搭載されました。エムケー精工の「リヴェールEX」も間口を広げ、SUVやミニバンでも圧迫感なく洗車できる設計になっています。
この記事では、「下回り」に焦点を当てた最新洗車機の技術と、洗車機を上手に使って下回りまでキレイにするためのポイントを、メーカー公式の一次情報をもとに解説していきます。
そもそも洗車機の「下回り洗浄」ってどういう仕組み?
洗車機で下回りを洗うと言っても、ボディのようにブラシが直接こすって洗うわけではありません。基本的には高圧水の噴射がメインの役割を担います。
多くの洗車機には、車両の下部に向けて水や洗剤を吹き付けるアンダーボディノズルと呼ばれる機構が備わっています。車が洗車機内を通過する際、このノズルから斜め下方向に高圧水が噴射され、シャーシやマフラー、サスペンション周辺に付着した泥や砂、融雪剤(塩カル)などを洗い流す仕組みです。
ただし、ここで一つ注意点があります。このアンダーボディ洗浄はあくまで「水圧で汚れを浮かせて流す」タイプが基本で、こびりついた頑固な泥や、長期間放置された油汚れまでは落とし切れないケースもあるということです。オフロード走行をよくする方や、雪国で塩カルまみれになった車の下回りを完璧に洗いたいなら、洗車機に加えてDIYの高圧洗浄機を併用するという考え方も必要になってきます。
2026年最新モデルの「下回り」アプローチがすごい
ここからは、2026年に登場した新世代洗車機が「下回り」にどうアプローチしているのか、具体的に見ていきましょう。
ダイフク「トレウス ワイド」:ロッカーブラシで側面下部まで徹底ケア
乗用車向け新型洗車機として注目を集めているのが、ダイフクの「トレウス ワイド」です(2025年7月にダイフク公式ウェブマガジンで詳細が発表)。この機種の最大の特徴は、ロッカーブラシを標準搭載している点にあります。
ロッカーブラシとは何か——名前の通り、車両のロッカーパネル(ドアの下の部分)やサイドシル周辺を狙って洗う専用ブラシです。従来の洗車機はボディ側面を大きなサイドブラシで洗っていましたが、ブラシの形状や角度の都合で、どうしても車両下部に近い部分は洗浄が弱くなりがちでした。トレウス ワイドはその弱点を補うため、車両側面の下部に特化したブラシを新たに追加したわけです。
さらに、この機種ではラッフルブラシという新開発ブラシも採用されています。スポンジと布をハイブリッドした構造で、従来比で10dB以上の騒音低減を実現しながら、耐久性も向上しているとのこと。しかも洗車機メーカーとして業界初となる自社開発の純水生成装置を搭載し、最後のすすぎ工程に純水を使うことでウォータースポット(水跡)の発生を抑える配慮もなされています。
ダイフク「カミオン グレイト」:大型車の頑固な汚れを高圧洗浄
一方、大型車向けにはダイフクが2026年5月12日に発表した「カミオン グレイト」があります(同社公式ニュースリリースより)。これは約9年ぶりの全面刷新モデルで、トラックやバス、さらにはダンプカーやミキサー車といった特装車の外部洗浄も視野に入れた機種です。
このカミオン グレイトの注目ポイントは、高圧洗浄機能の搭載です。ゴミ収集車向けに培った高圧洗浄技術を応用し、ダンプカーの荷台周辺や、ミキサー車のドラム部分など、通常のブラシでは洗いにくい形状の車両の汚れを高圧水で洗い流せるようになっています。大型車は走行中に巻き上げる泥や砂が多く、下回りの汚れも相当なものですが、この高圧洗浄はそうした頑固な汚れに対しても有効と見られます。
また、ドライブスルー方式でありながら業界初の1Way運用(前進のみで洗車が完結する動線設計)を実現し、洗車時間を従来比で約半分の約2分に短縮。水使用量も約70Lに抑えられているという省資源ぶりも見逃せません。
エムケー精工「リヴェールEX」:ワイド間口でSUV・ミニバンもゆったり
エムケー精工からは2026年2月に受注を開始した「リヴェールEX」が登場しています(Response.jp 2026年2月17日記事より)。こちらは乗用車向けのドライブスルー門型洗車機で、従来機より間口を200mm拡大した2600mmを確保しているのが特徴です。
近年のSUVやミニバンの人気を受け、車幅が広い車種でも圧迫感なく洗車できるように設計されました。特に左右独立のサイドブラシを採用しており、車両の形状に合わせてブラシの当たり方が最適化されるため、サイド下部の洗浄不足が起きにくくなっています。さらにオプションではガラス系コーティング「ティアラコートロイヤルプラス」 にも対応しており、洗車と同時にコーティングまで完了させたいユーザーにとっては魅力的な選択肢と言えるでしょう。
洗車機で下回りを洗うとき、気をつけるべき3つのポイント
最新機種の技術が進化したとはいえ、洗車機に頼りっぱなしではせっかくの効果も半減してしまいます。ここで、洗車機で下回りまでキレイにするためにユーザー側ができることを整理しておきましょう。
1. 予備洗いは「必須」と考えてください
これは自動車評論家の間でも共通見解として語られているポイントです(WEB CARTOP 2025年9月記事より)。特に花粉や黄砂、泥が固まった状態で洗車機のブラシをかけると、その固形物がブラシに噛み込んでボディを傷つけるリスクが高まります。
下回りも同様です。洗車機に入れる前に、コイン洗車場などの高圧洗浄機で事前に泥や砂をある程度落としておくと、洗車機内でのアンダーボディ洗浄の効果が格段に上がります。これは「洗車機の性能が悪い」のではなく、「洗車機の前にやるべきことをやっていない」だけの話です。
2. 車のサイズと装備を事前にチェックする
洗車機を利用する前に、必ず対象機種のサイズ制限を確認しましょう。多くのドライブスルー式洗車機では、全長5.2m、全幅2.3m(ドアミラー含む)、全高2.31mを超える車両は利用できないケースが一般的です(くるまのニュース 2025年5月記事より)。
また、過去にはホンダ「オデッセイ」の一部グレードで、ジェスチャーコントロール・パワースライドドアが洗車機のブラシを手の動きと誤認してドアが開くトラブルが報告されていました。こうした自動開閉機能を持つ車両は、洗車前に機能をオフにするなど、メーカーの指示に従って対応する必要があります。
3. 「下回り専用コース」の有無を確認する
ガソリンスタンドやコイン洗車場に設置されている洗車機は、機種によって洗浄コースが異なります。「シャーシ洗浄コース」や「アンダーボディコース」といった名称で、下回り洗浄を強化したメニューを用意している施設も少なくありません。
料金は通常コースより数百円高くなる傾向がありますが、雪国の冬を乗り越えた車や、海辺を走ることが多い車などは、この追加コースを選ぶだけでサビのリスクを大きく減らせる可能性があります。
2026年最新モデルの比較表:下回りに効く機能を一覧で
ここで、この記事で紹介した最新3機種の特徴を整理しておきましょう。特に「下回り」や「ボディケア」に特化した機能を軸に比較してみます。
| 機能・特徴 | ダイフク「トレウス ワイド」 | ダイフク「カミオン グレイト」 | エムケー精工「リヴェールEX」 |
|---|---|---|---|
| 対象車両 | 乗用車(軽〜ミニバン/SUV) | トラック・バス・特装車(ダンプ/ミキサー車など) | 乗用車(SUV・ミニバン対応) |
| 間口 | 2600mm(従来比+200mm) | 大型車対応(詳細非公表) | 2600mm(従来比+200mm) |
| 下回り関連機能 | ロッカーブラシ(標準搭載) | 高圧洗浄機能搭載 | 左右独立サイドブラシ |
| ブラシの特徴 | ラッフルブラシ(静音・耐久性向上) | 高精度センサー制御(ブラシ圧最適化) | 5種類のブラシから選択可能 |
| 純水生成装置(自社開発・業界初) | 搭載(ウォータースポット低減) | 搭載(ウォータースポット低減) | 公表なし |
| 独自オプション | UV劣化抑制液剤 | IoT遠隔監視「洗車機スマートサポート」 | ガラス系コーティング「ティアラコートロイヤルプラス」 |
※出典:ダイフク公式情報(2025年7月・2026年5月発表分)、エムケー精工公式情報(Response.jp 2026年2月記事)をもとに作成。
洗車機が向いている車・向いていない車の見極め方
ここまで読んで、「うちの車は洗車機を使っても大丈夫かな?」と気になる方もいるでしょう。洗車機、特にブラシ式のものはすべての車に適しているわけではないというのが正直なところです。
洗車機が比較的適している車
- 日常的に乗る一般的なセダンやコンパクトカー
- ボディにシボ加工(ざらつきのある塗装)が施されている車
- 社用車や営業車など、とにかく効率重視で洗いたい車
洗車機を避けたほうが良いかもしれない車
- ピアノブラック仕上げのパーツが多い車(艶あり黒塗装は傷が非常に目立ちます)
- 旧型の洗車機しかない施設を利用する場合(ナイロンブラシが傷の原因になることがあります)
- カスタムパーツ(大型のリアスポイラーやサイドステップなど)を装着している車
特にピアノブラックに関しては、プロの評論家も「最新式のノンブラシ機を選ぶか、そもそも洗車機を避けるべき」と指摘しているほどです(WEB CARTOP 2025年9月記事)。自分の車がどのタイプか、一度確認してみてください。
下回りを長持ちさせるために、洗車機を使い分ける賢い選択
最後に、洗車機と下回りの関係について、もう一度整理しましょう。
洗車機の最新技術は確かに「下回り」への対応力を高めています。 ダイフクのロッカーブラシや高圧洗浄機能、エムケー精工のワイド間口設計は、従来の洗車機ではカバーしきれなかった領域にしっかりとアプローチしています。
しかし、洗車機はあくまで「メンテナンスの一つ」 であって、万能なソリューションではありません。特にオフロード走行後の泥だらけの下回りや、塩カルを大量に浴びた冬の後には、洗車機に加えてDIYの高圧洗浄機による手洗い洗車を併用することが、車の寿命を延ばす近道です。
この記事のポイントをまとめると:
- 2026年最新機種は「下回り」専用のブラシや高圧洗浄を搭載し、大幅に進化している
- しかし洗車機だけに頼らず、予備洗いを徹底することが何より大事
- 自分の車のサイズや装備、特にピアノブラックパーツの有無を考慮して、洗車機を選ぶかどうかを判断する
- どうしても不安な場合は、ノンブラシ式の洗車機や、コイン洗車場の高圧洗浄機を活用するのも手
洗車機の「下回り」洗浄は、決して「できない」ものではなくなっています。あとは、それをどう活用するか——使い方次第で、あなたの愛車の下回りはいつまでもピカピカを保てるはずです。
ぜひこの記事を参考に、あなたの車に合った洗車方法を選んでみてくださいね。

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