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業務用洗車機の選び方:岡常の温水高圧洗浄機を全機種比較、導入前に確認すべき設置条件も解説

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洗車機の導入を検討するとき、まず頭に浮かぶのが「どのメーカーのどの機種を選べばいいのか」という疑問ではないでしょうか。特に岡常歯車製作所(オカツネ)の温水高圧洗浄機は、整備工場やガソリンスタンド、運輸事業者などでよく名前を聞くけれど、MR-30-2やMR-50-2、MR-510-1など型番がたくさんあって違いが分かりづらい——そんな声をよく耳にします。

そこでこの記事では、岡常のMRシリーズ全8機種を一覧で比較しながら、価格帯や性能の違いを明確にし、さらに「導入前に確認すべき設置条件」まで踏み込んで解説します。結論から言うと、岡常の洗車機は吐出圧力と吐出量のバランスで機種が明確に分かれており、洗う対象や1日あたりの処理台数に合わせて選ぶのが正解。価格はおおよそ60万円から135万円台まで幅広く、設置スペースや電源事情によっても最適な機種は変わってきます。

岡常の温水高圧洗浄機、そもそもどんなメーカー?

まずはメーカーとしての岡常歯車製作所を簡単におさえておきましょう。1931年(昭和6年)に創業し、1960年に株式会社化。本社は兵庫県姫路市にあり、従業員数は128名(公式サイト情報)です。特許権を10件取得し、さらに14件が出願中という技術力の高さも特徴。2021年10月には商工組合中央金庫をアレンジャーとして、総額7億2,500万円のシンジケートローンを組成し、財務基盤を強化したことも公表されています(商工中金ニュースリリース、2021年10月29日)。つまり、長い歴史と安定した経営基盤を持つ、信頼できる国内メーカーだと言えます。

同社の温水高圧洗浄機は、業務用として幅広い現場で使われていますが、特に「温水」であることが大きな強み。公式FAQでも「油汚れは『水』ではおちませんが、『お湯』ではおちます。又洗ったあとの乾燥は『お湯』の方が早いです」と明記されている通り(岡常公式FAQ)、冬場の洗車やエンジン周りの重油汚れにも強いのが特徴です。

岡常MRシリーズ全8機種を一覧比較

それでは本題。岡常の主力シリーズであるMRシリーズの主要機種を、価格・スペック・導入目安とともに一覧表にまとめました。数値はすべてイチネンMTM「車輌ツールカタログ2021年版」に基づいています(価格は税別参考価格。最新価格は問い合わせ要確認)。

型番吐出圧力 (MPa)吐出量 (L/h)電動機本体寸法 W×D×H (mm)重量 (kg)価格(税別参考)導入目安(用途・規模)
MR-30-28900三相200V 4P 2.2kW580×698×1124約115588,000円小規模整備工場・個人経営GS・軽〜中型車両メイン
MR-50-210900三相200V 4P 3.7kW580×698×1124約123725,000円中規模工場・トラック・バス対応。MR-30より高圧力
MR-510-1101,300三相200V 4P 3.7kW705×828×1239約155875,000円大量洗車が必要なバス事業者・物流拠点。吐出量が大きい
MR-580-181,500三相200V 4P 3.7kW835×855×1504約2001,040,000円大規模工場・農業・畜産施設。高吐出量・大容量タンク
MR-711-1111,500三相200V 4P 5.5kW835×855×1504約2201,113,000円重油汚れ・頑固な汚れに対応。高圧力+高吐出量のハイスペック機
MR-775-17.51,900三相200V 4P 5.5kW835×855×1504約2231,345,000円最大クラスの吐出量。大量処理が求められる業務向け

MR-715-1MR-720-1も同シリーズにラインアップされていますが、上記主要6機種で傾向は把握できます。

この表をじっくり見ると、いくつかの重要なポイントが浮かび上がってきます。

同じ筐体でも中身が全然違う:MR-30-2とMR-50-2の差

まず注目したいのがMR-30-2とMR-50-2。本体サイズも重量もほぼ同じ(重量差はわずか8kg)ですが、吐出圧力が8MPaと10MPaで異なり、価格差は約14万円です。つまり、同じ設置スペースでも、より高い圧力が必要ならMR-50-2を選ぶという判断になる。逆に、軽自動車や乗用車が中心で、そこまで高圧力が要らないならMR-30-2で十分でしょう。

吐出量が増えると一気にサイズアップ:MR-510-1以降

MR-510-1になると吐出量が1,300L/hにアップし、本体サイズもひと回り大きくなります。重量も155kgと、MR-50-2から約30kg増。さらにMR-580-1以降は200kg超え。これは設置場所の床面耐荷重や、搬入経路の確保が導入前にしっかり検討すべきポイントになることを示しています。

ハイスペック機は電動機出力も段違い

MR-711-1やMR-775-1になると電動機が5.5kWにパワーアップ。吐出圧力も11MPaまで上がり、重油汚れや長時間稼働が必要な現場に向いています。ただしその分、価格も110万円を超えるので、本当にその性能が必要かどうか、導入後の稼働見込みを慎重に試算する必要があります。

温水洗浄機を選ぶとき、意外と見落としがちな「設置条件」3つ

さて、ここからがこの記事の独自ポイントです。多くのカタログや販売サイトはスペック表を掲載するだけで終わっていますが、実際の導入検討者がつまずくのは設置条件。以下の3点は必ず導入前に確認しておきましょう。

① 電源は三相200V? それとも単相100Vで足りる?

岡常のMRシリーズはすべて三相200Vの電源を必要とします。一般的な事業所なら備わっているケースが多いですが、古い建物や仮設の洗車場では三相200Vが来ていないことも。もし来ていない場合、新たに配線工事や変圧器の設置が必要になり、数十万円単位の追加コストが発生する可能性があります。導入前に必ず自社の分電盤を確認し、不安なら電気工事業者に見てもらいましょう。

② 重量200kg超えの機種は、床と搬入経路が間に合う?

MR-580-1以降は重量が200kgを超えます。これだけの重量があると、通常の事務所ビルのエレベーターには載りませんし、階段での搬入も現実的ではありません。1階の車両出入口から直接搬入できるのか、床の耐荷重は十分か(特に2階以上に設置する場合)——こうした物理的な制約をクリアしているかどうかが、機種選定の分かれ目になります。

③ 灯油タンクの交換頻度は? ランニングコストも考慮を

温水高圧洗浄機は「温水」を出すために灯油を消費します。カタログには灯油タンク容量は記載されていても、1時間あたりの灯油消費量まで記載されていることはほとんどありません。導入後のランニングコストを試算するには、販売店やメーカーに直接問い合わせて、想定稼働時間あたりの灯油代を確認しておくのが安心です。

実際のユーザーから見えた「岡常洗車機のリアルな評価」

今回、Yahoo!ショッピングやメトリー上のレビュー、オークションサイトの出品情報などを調査した範囲では、岡常の洗車機に対する顕著なネガティブな口コミは確認できませんでした。一方で、ポジティブな声としては「納品対応が迅速だった」「メーカーからの説明が丁寧で、代替品の提案もスムーズだった」という趣旨の評価が複数見られました。また、オークションサイトには中古品の出品も複数あることから、業務用機器として一定の市場流通があることも分かります。

ただし、導入後の長期的なアフターサポート実績や、故障時の対応スピードに関する口コミはあまり多くなく、この点は導入検討者が事前にメーカーや販売店に直接確認しておくほうがよさそうです。

結局どの機種を選べばいい? 用途別おすすめ

ここまでの情報を踏まえて、用途別にざっくりとおすすめをまとめてみます。

  • 小規模整備工場・個人経営のガソリンスタンド → MR-30-2(コスパ重視)またはMR-50-2(もう少し圧力が欲しい場合)
  • トラック・バス事業者で1日の洗車台数が多い → MR-510-1(吐出量1,300L/hでバランス良好)
  • 農業機械や建設重機の洗浄、畜産施設の洗浄 → MR-580-1(大容量タンクと高吐出量で長時間連続稼働に向く)
  • 重油汚れや頑固な油汚れがメイン → MR-711-1(高圧力11MPaで確実に落とす)

もちろんこれらはあくまで目安。最終的には実際に洗う対象物や1日の稼働時間、スタッフの人数、そして冒頭で触れた設置条件を総合的に判断して決めるのがベストです。

岡常の洗車機導入、その前にやるべきこと

最後に、岡常の温水高圧洗浄機を導入する前に必ずやるべきアクションを整理しておきます。

  1. 自社の電源仕様を確認する(三相200Vかどうか)
  2. 設置スペースの寸法と床耐荷重を測定する(特にMR-580-1以上の大型機種)
  3. 販売店またはメーカーに問い合わせて、最新価格と納期を確認する
  4. 可能であれば、同じ機種を導入済みの他社事例を聞いてみる

岡常歯車製作所は公式サイト(www.okatsune.com)で製品情報やFAQを公開しています。また、正規販売店であるイチネンMTMのカタログもオンラインで閲覧できるので、まずはそちらで一次情報を確認するのがおすすめです。

業務用洗車機の導入は大きな投資です。スペック表の数字だけではなく、自社の物理的な制約やランニングコストまで視野に入れて、納得のいく一台を選んでくださいね。

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