「極美(KIWAMI)」って、タケウチビユーテーの他の洗車機と何が違うの?導入するならどんなポイントを重視すればいいの?
そんな疑問をお持ちのガソリンスタンドや洗車場の経営者さんに向けて、結論からお伝えします。
「極美」は、間口の広さ・認識精度の高さ・ブラシ&ノーブラシ両方の洗浄システムを兼ね備えた、タケウチビユーテーが2024年に投入した新型フラッグシップ機です。 同社の「雅(MIYABI)」や「紀(KIKI)」と比較しても、ドライヤー性能や車両認識システムが大幅に進化しています。さらに、2026年3月には大手プロショップチェーンのKeePer技研が導入を発表(2026年6月導入予定)するなど、今、プロの現場で注目を集めている機種なんです。
この記事では、上位記事にはない「他機種との具体的な比較」や「導入を検討する際の実務的な視点」 を中心に、最新の動向も交えながら徹底解説していきます。
「極美(KIWAMI)」が注目される理由と最新動向
まず、なぜ今「極美」が注目されているのか。その背景には、2024年の発売以降、着実に導入実績を積み上げてきたことと、2026年に入ってからの新たな動きがあります。
特筆すべきは、2026年3月19日、KeePer技研のプロショップが「極美~KIWAMI~」を2026年6月頃に導入予定であることを公表した点です(KeePer技研プロショップブログ、2026年3月)。プロのコーティングショップが選ぶ洗車機というのは、それだけ仕上がりのクオリティや車体への優しさが認められている証拠。このニュースは、まだ多くのWeb記事で深く取り上げられていない、いわば“今だけの差別化ポイント”と言えるでしょう。
また、これまでの導入実績も堅実です。2024年10月には兵庫県明石市の「プライスボンバー明石店」に導入され(関石油株式会社、2024年10月)、2024年12月には岐阜県海津市に5台もの「極美」を設置した大型洗車場「洗車ひろば」がオープン(タケウチビユーテー株式会社、2025年6月)。さらに2025年11月には美濃加茂市に「川合大橋洗車ランド」がオープンするなど(Yahoo!ニュース、2025年11月)、設置事例が全国で広がりを見せています。
「極美」の基本スペックを整理する
では、実際のスペックはどうなっているのか。公式に公開されている情報を基に、押さえておくべきポイントをまとめます。
まず、最大の特徴は間口が2600mmであること。大型のSUVやワゴン車でもゆとりを持って入れられる設計です。洗浄システムは、3本ブラシによる「KIWAMI WASH」 を採用。従来機種と比べてブラシ径が22%拡大されており、より広い面積をしっかりとカバーできるようになっています(cw-maniax.com)。
また、ノーブラシ洗車にも対応しているのが大きな強みです。オプション扱いではありますが、5.5kwのポンプを2基搭載した高圧洗浄システムにより、ブラシが触れてほしくないお客様の車両にも対応できます。
さらに、車両認識システムには「サイバースキャナー&ファインテックパルス」 を搭載。従来の88軸から実質175軸相当の緻密なスキャンが可能になり、車種ごとに最適なブラシ圧や距離を自動調整します。ドライヤーも可変式スライドサイドドライヤーを採用し、左右独立で最大500mmまで延長できるため、大型車でもしっかりと乾燥させることができます。
「極美」vs「雅」「紀」:タケウチビユーテー社内で比較するとどう違う?
ここが本記事の一番の山場です。上位記事ではほとんど比較されていない、タケウチビユーテー社内の機種ごとの違いを整理します。※以下の比較は、公開情報を基にしたものであり、一部非公開の項目については「公表なし」としています。
| 比較項目 | 極美(KIWAMI)KWM型 | 雅(MIYABI) | 紀(KIKI) |
|---|---|---|---|
| 間口 | 2600mm | 公表なし | 公表なし |
| ブラシ洗浄方式 | 3本ブラシ「KIWAMI WASH」(ブラシ径22%拡大) | 2本ブラシ | 3本ブラシ |
| ノーブラシ洗車 | オプション対応(5.5kwポンプ2基) | オプション対応(仕様異なる可能性) | 非対応の可能性 |
| 車形認識システム | サイバースキャナー&ファインテックパルス(88軸=175軸相当) | 従来型スキャン | 従来型スキャン |
| ドライヤー方式 | 可変式スライドサイドドライヤー(左右独立最大500mm延長) | 固定式サイドドライヤー | 固定式サイドドライヤー |
| 発売時期 | 2024年 | 先行モデル | 先行モデル |
| 価格(本体) | 公表なし | 公表なし | 公表なし |
この表からわかるように、「極美」は「間口の広さ」「認識精度の高さ」「ドライヤーの可変性」 という3つの要素で、明らかに旧モデルをアップデートしています。特に、可変式スライドサイドドライヤーは、ミニバンやSUVなど、高さや幅が異なる多様な車種を扱う店舗にとって、非常に大きなアドバンテージになります。
導入を検討するなら:ノーブラシ洗車の“オプション”という選択肢
「極美」導入を検討する上で、「ノーブラシ洗車をオプションで付けるかどうか」 は非常に重要な判断ポイントです。
一般的に、ノーブラシ洗車は「ブラシ傷をつけたくないお客様」にとって魅力的な選択肢ですが、その分、洗浄力はブラシ式に劣る場合があります。「極美」のノーブラシシステムは5.5kwポンプを2基搭載することで、高圧水による洗浄力を強化しているのが特徴です。
ただ、ここで注意したいのは、ノーブラシ洗車は“オプション”であるという点。つまり、本体価格とは別に導入コストがかかるということです。導入実績のある店舗の事例を見ても、「極美」を導入したすべての店舗がノーブラシオプションを付けているわけではありません。2024年10月に導入された「プライスボンバー明石店」や、2025年11月の「川合大橋洗車ランド」の事例では、オプションの有無についての明確な言及は確認できていません。
店舗のターゲット顧客層や立地、競合状況を考慮して、本当にノーブラシが必要かどうかを慎重に見極める必要があるでしょう。
「極美」が向いている店舗・向いていない店舗
ここまでの内容を踏まえて、どんな店舗に「極美」が向いているのか、逆にどんな店舗ではオーバースペックになり得るのかを整理します。
「極美」が向いている店舗
- SUVや大型ワゴン、輸入車など、車格の大きな車両が多く来店する店舗
- ブラシ洗車に不安を持つお客様(高級車オーナーなど)の取り込みを狙いたい店舗
- 新規顧客の獲得よりも、「既存顧客の満足度向上」と「単価アップ」を重視する店舗
- プロショップやコーティング専門店のように、仕上がりのクオリティが評判を左右する店舗
「極美」が向かない(またはオーバースペックな)店舗
- コンビニエンスストア併設型など、とにかく安さとスピードを重視する顧客層がメインの店舗
- 導入予算を極力抑えたい店舗(新型である「極美」は当然、旧型よりも高額になる見込みです)
- 中型車以下の乗用車がほとんどで、現行の2ブラシ式で十分満足できている店舗
あくまで「極美」はフラッグシップモデル。すべての店舗に必要なわけではありません。まずは自店舗の客層と課題を洗い出してから、導入機種を検討することをおすすめします。
まとめ:「極美」導入判断の3つのチェックポイント
最後に、「極美」の導入を検討する際に、必ず押さえておきたいポイントを3つに絞ってお伝えします。
① 間口2600mmは本当に必要か?
大型車の来店が多いのか、それとも普通乗用車が中心なのか。この数字は「極美」の最大の武器ですが、使いこなせなければ宝の持ち腐れです。
② ノーブラシオプションは付けるべきか?
冒頭でお伝えしたKeePerの導入事例のように、プロショップが選ぶならほぼ必須でしょう。しかし、価格競争が激しいエリアでは、コスト回収に時間がかかる可能性もあります。
③ 最新の導入事例に学ぶ
2024年から2025年にかけて、全国各地で導入実績が増えています。「洗車ひろば」のように複数台導入するケースもあれば、「プライスボンバー明石店」のように単独導入するケースも。同じ「極美」でも、設置台数やオプション構成によって戦略は大きく異なります。
「極美」は、間違いなく2024年以降の業務用洗車機市場における“ひとつの答え” です。しかし、その答えがあなたの店舗にとって正解かどうかは、自社の顧客データや経営計画としっかりすり合わせた上で判断してください。この記事が、その判断材料の一助となれば幸いです。

コメント