「洗車機をかけたいけど、タオル持ってくるの忘れた…」
そんな経験、一度はありますよね。駐車場についてから「拭き上げるものが何もない」と気づいて、途方に暮れたことのある人は少なくありません。
結論から言うと、今はガソリンスタンド併設の洗車機では、タオルを無料で貸し出してくれるところが増えています。しかも、従来の綿タオルではなく、吸水性能の高いマイクロファイバークロスにグレードアップしている店舗が続々と出てきているんです。
「タオルの貸し出しがあるかどうか」は店舗によって違います。ただ、最近の動きとして注目したいのが、新型コロナの影響で一時中断していた貸出サービスが2023年末から再開していること、そして貸し出すタオルそのものが進化しているという点です。
この記事では、2024年現在の最新事情を踏まえながら、洗車機でタオルを借りる方法や注意点、そして「手ぶら洗車」を実現するためのポイントを紹介していきます。
洗車機のタオル貸し出し、実際のところどうなってるの?
まず大前提として、すべての洗車機にタオル貸し出しがあるわけではありません。サービスがあるのは主にガソリンスタンドに併設されたドライブスルー型の洗車機で、コイン洗車場のようなセルフ手洗いタイプでは基本的にタオルの貸し出しは行われていないと考えておいたほうが無難です。
ただし、オカモトセルフのように、セルフ手洗いの洗車場でも拭き上げ用タオルを無料で設置しているケースもあります(オカモトセルフ公式サイト、2024年)。店舗により設置がない場合もあるので、利用前に軽く確認するのがおすすめです。
もっとも変化が大きいのは、ドライブスルー型の洗車機を備えたガソリンスタンドです。コロナ禍で衛生面を理由に貸し出しを中止していた店舗の多くが、2023年後半から再開の動きを見せています。
コロナで止まったタオル貸し出しが再開。2023年〜2024年の最新動向
ここで、直近の具体的な事例をいくつか見てみましょう。
神奈川県の登戸石油では、2023年12月11日より、コロナ禍で中断していた拭き上げ用タオルのレンタルサービスを再開しました(登戸石油公式サイト、2023年12月)。1回の洗車につき、ボディ用が2枚、ホイール用が1枚まで無料で借りられるようになっています。
もっと注目したいのが、タオルの種類自体をグレードアップさせている店舗の出現です。
株式会社アセントが運営するDr.Drive大和南SSは、2024年夏ごろに仕上げ用タオルを従来のものからマイクロファイバータオルに変更しました(アセント公式サイト、2024年)。しかも、ボディ用はグリーン、ホイール・下回り用はブルーと色分けまでしているんです。
同じくDr.Drive川崎SSでも、2024年4月1日から拭き上げ用タオルをマイクロファイバーに変更しています(アセント公式サイト、2024年4月)。吸水性能が格段に上がったことで、拭き上げ時間が短縮されたというユーザーの声も紹介されていました。
このように、「タオルがある・ない」だけでなく、「どんなタオルを貸してくれるか」までチェックする時代になっているんです。
そもそもなぜ拭き上げが大事なのか?タオルを借りる理由をおさらい
「タオルがなくても、そのまま走り出せば乾くんじゃない?」
そう思った方もいるかもしれません。でも、ちょっと待ってください。
洗車後の拭き上げを怠ると、車体に残った水道水に含まれるミネラル分が、水分の蒸発とともに塗装面に固まって白いシミになります。これが「イオンデポジット(水シミ)」と呼ばれるものです。放置すると塗装面がえぐれる「ウォータースポット」にまで進行するリスクもあります(WashPassコラム、2021年)。
つまり、洗車をきれいに仕上げるには、水シミができる前に素早く拭き取ることが必須なんです。
だからこそ、タオルの貸し出しサービスは「手ぶらで洗車したい」という人だけでなく、きちんと仕上げたい人にとっても重要なサービスなんですね。
貸出タオルを使うときの注意点。ボディ用とホイール用は絶対に分けて
ここで一つ、知っておいてほしいことがあります。
それは、貸し出されたタオルをすべて同じ感覚で使わないことです。
マイクロファイバー化が進んだとはいえ、ホイールやタイヤ周りを拭いたタオルでそのままボディを拭くのはNG。鉄粉やブレーキダストが混ざったタオルでボディを拭けば、細かい傷がつく原因になります。
先ほど紹介したDr.Driveの店舗のように、ボディ用とホイール用で色分けして貸し出しているところは、その使い分けを推奨していると考えていいでしょう。
貸出タオルを借りるときは、ボディ用とそれ以外を意識して使い分ける。これだけでも、仕上がりが大きく変わってきます。
タオル貸し出しサービス比較。最新の実例をまとめてみた
実際に確認できたタオル貸し出しサービスの実態を、表にまとめてみました。
| 店舗・サービス名 | タオル貸出の有無 | タオルの種類 | 利用制限・特徴 |
|---|---|---|---|
| オカモトセルフ | 有り(無料設置) | 公表なし(一般的な拭き上げタオル) | セルフ手洗いタイプでも設置あり。店舗により設置がない場合も。 |
| 登戸石油 | 有り(無料レンタル) | ボディ・ガラス用 / ホイール用(種類の記載なし) | 1回の洗車でボディ用2枚・ホイール用1枚まで。2023年12月に再開。 |
| Dr.Drive 大和南SS | 有り(無料設置) | マイクロファイバータオル(ボディ用:緑、ホイール用:青) | 色分けによる使い分けを推奨。従来のタオルからグレードアップ。 |
| Dr.Drive 川崎SS | 有り(無料設置) | マイクロファイバータオル(ボディ用:緑、ホイール用:青) | 吸水性能向上により拭き上げ時間短縮を実感した声も。 |
| 一般的なコイン洗車場 | 無し | 該当なし | タオルはすべて持参が必須。 |
(出典: 各店舗公式サイト・発表情報をもとに2024年時点で作成)
この表を見てもわかるように、同じ「タオル貸し出し有り」でも、貸し出されるタオルの質や使い分けのルールはバラバラです。
洗車用タオル選びの常識も変わってきている
仮にタオルの貸し出しがなくて、自分でタオルを用意する場合も、選び方のポイントは変わりません。
プロの現場では、大判と普通サイズのタオルを使い分けることで効率を上げつつタオルの寿命も延ばす工夫がされています(株式会社BROS公式サイト、2020年)。家庭での洗車には、扱いやすさから普通サイズのマイクロファイバータオルが推奨されることが多いですね。
最近ではカー用品店やホームセンターでも、吸水セームや洗車用マイクロファイバークロスが手軽に買えるようになりました。マイクロファイバータオルは繊維が細かいので、塗装面を傷つけにくく、水の吸収も早いのが特徴です。
タオル貸し出しの口コミから見えるリアルな声
SNSやQ&Aサイトを見ていると、タオル貸し出しに関するユーザーの反応はいろいろです。
タオルの貸し出し自体を知っている人は「あるのが普通」と思っている一方で、知らない人は「稀なサービス」と考えているなど、認識の差が大きいことがわかります。また、貸し出しタオルに対しては「他人が使ったものを使うのは衛生面で気になる」「以前はあったけど最近は置いていない」といった懸念の声も見られました。
そうした不安に対しては、自分でタオルを持参しつつ、貸し出しのものはサブとして使うというハイブリッドな使い方をしている人も少なくありません。タオルを車に常備しているという人は、そういう経験を経ての対策なのかもしれませんね。
手ぶら洗車を実現するために、いまできること
「タオルを忘れた!」というピンチに備えて、今できることをまとめておきます。
まず、洗車前にその店舗にタオル貸し出しがあるか確認すること。 特にガソリンスタンド併設のドライブスルー洗車機なら、期待できるケースが増えています。
次に、貸し出しがある場合でも、マイクロファイバーかどうか、色分けされているかをチェック。 ボディ用とホイール用が区別されているなら、積極的に使い分けましょう。
そして、もし貸し出しがなくても慌てないために、車に1枚は洗車用マイクロファイバークロスを常備しておく。 これだけでも、あの「拭くものがない」絶望感からは解放されます。
ちなみに、吸水セームやカーシャンプーも合わせて準備しておけば、コイン洗車場でもしっかりとした仕上がりが期待できます。
まとめ:タオル貸し出しは「ある・ない」より「何を貸すか」の時代
洗車機を利用するときのタオル問題。結論として、今はタオルを貸し出してくれる店舗が増えているだけでなく、その質も向上しています。
特に2024年は、マイクロファイバータオルの採用やコロナ明けのサービス再開が進んだ転換点と言えるでしょう。登戸石油(2023年12月再開)やDr.Drive各店舗(2024年、マイクロファイバー化)の事例は、その代表的な動きです。
タオルを持たずに洗車機を利用するのは、以前よりずっと現実的になっています。とはいえ、すべての店舗が対応しているわけではありませんから、まずは「どの店なら借りられるか」を事前に知っておくことが、快適な洗車ライフの第一歩です。
そして、借りるときはボディ用とホイール用をきちんと分けて使う。ただ拭くだけじゃない、ちょっとした気遣いで、あなたの愛車はもっと美しく仕上がるはずです。
何より、タオルがマイクロファイバーに変わったことで、拭き上げ時間も短縮され、水シミのリスクも減っています。「タオル忘れた…」は、もう昔の話になりつつあるのかもしれませんね。

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